追憶の詩 -浮世抄華-


そんな彼らを横目に、私は無意識に彼を探していた。




「どうした、涼。キョロキョロして…」




振り返ると、私が探していた人…、土方さんが居た。




「いえ、別に…」




土方さんを探していたなんて、恥ずかしくて口が裂けても言えない。




彼は不思議がりながらも、空を見上げた。








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