追憶の詩 -浮世抄華-
終わりの詩
「んっ…」
目を開けると、太陽は随分と高い位置にあった。
どうやら、いつの間にかうたた寝をしてしまっていたようだ。
「くくく…っ」
ふと横から笑い声がした。
笑い声の方に目を向けると、土方さんが私の日記を読んでいた。
「あ、ただいま、涼」
「お帰りなさい、土方さん。…じゃなくて、何故私の日記を読んでるんですか!?」