追憶の詩 -浮世抄華-


その拍子に日記は彼の手から離れ、倒れた私達の頭の上に開いた状態で落ちた。




「痛た…」




「いってぇ…」




目を開けると、彼の顔が目の前にあった。




今、私は土方さんを押し倒しているような体勢になっている。




「ご、ごめんなさい!今、退けま…、ひゃっ!?」




慌てて土方さんの上から退けようとしたけど、突然彼に手を引かれた。





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