追憶の詩 -浮世抄華-


「別に日記を書いちゃあいけねぇとは言ってねぇよ。ただ、俺やあいつらと過ごした日々、出来事、想いはお前の此処にちゃんとあんだろ?」




そう言って、彼は私の胸を指差した。




心の中にある――。




彼はそう言いたかったんだろう。




私は胸を指差している土方さんの手を自分の頬に引き寄せた。





< 140 / 155 >

この作品をシェア

pagetop