追憶の詩 -浮世抄華-


彼の手は冷たい…。




でも、前に手が冷たい人は心が温かい人だと聞いた事がある。



彼は優しくて、心が温かい人…。




そんな彼を私は愛せて良かった。





「土方さん、これからは2人の思い出をたくさん作って行きましょうね」




「ああ」




彼は私の問いかけに笑顔で頷くと、もう片方の手をもう片方の私の指に絡めた。





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