追憶の詩 -浮世抄華-


「沖田さん!」




「やっと見つけたぞ、総司ッ!」




やはり、彼だった。




土方さんは沖田さんを見つけると、彼を追いかけ始めた。




「ちょこまかと逃げんじゃねぇ!待ちやがれ、総司ッ!」




「待てと言われて待つ人は居ませんよ~」




土方さんが鬼の形相で追いかけ、沖田さんは飄々とした態度で逃げている。




いつもと変わらない風景に頬が緩んだ。






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