追憶の詩 -浮世抄華-


私は短冊に筆を走らせ、書き終えると笹箒に付けようとした。




でも、身長が足りず、届かない。




すると、私の手に誰かの手が添えられた。




振り返らなくても分かった。




この手…、この薫りは…。




「この辺で良いのか?」




「はい。すいません、土方さん」




そう彼しか居ない…。







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