追憶の詩 -浮世抄華-
「短冊に書いた願い事はもう叶ったみたい…」
そう呟くと、私は天の川が煌めく夜空を見上げた。
織姫と彦星は一年に一度しか逢えないけど、私達はいつでも一緒に居られる。
それでも、欲張りな私はこう願った。
『これからも新選組と一緒に変わらない日常が送れますように』
――と。
余談。
後日、土方さんは平助君の給金を差し引き、新しい羽織を作りました。
「何で、オレばっかり!?」
「うるせぇぞ、平助!!」
今日も土方さんの怒鳴り声が屯所に響くのだった。