追憶の詩 -浮世抄華-
第3詩 夜陰に灯る夢


これは屯所を西本願寺に移して、数ヶ月が経った残暑が厳しい頃の話――。




「暑い…」




私は縁側でたらいに水を張り、足を浸けていた。




縁側には私だけでなく、沖田さんと斎藤さん、原田さんが居る。




庭の木の下には永倉さんと平助君が居た。




皆、涼しい場所を求めて、たどり着いた所に居た。







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