追憶の詩 -浮世抄華-
「肝試しだよ、肝試し!」
やっぱりーー!!
それだけは勘弁して欲しい。
だって…。
私、お化けとか苦手なんだよね。
誰か、反対してくれないかな…?
私は心の中で手を合わせ、そう願ったけど…。
「良いな!それ!!」
「やろうぜ、肝試し!」
「じっとしてるよりはマシだよね。ねぇ、一君」
「そうだな。肝試しだったら、度胸を据える為にもなりそうだしな」
誰も反対しなかった…。
結局、全員一致(一人を除く)で肝試しが開催される事になった。