追憶の詩 -浮世抄華-


原田さんの説明を聞いていると、ガサッと音がした。




その音に自然と私の身体がびくついた。




「大丈夫か、涼。もしかして、お前…」




平助君が何か言いかけたけど、私は混乱していて、それどころじゃない。




「だ、だだ大丈夫!いいい、行って来ます!」




私は原田さんから提灯を受け取り、墓地に入った。






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