追憶の詩 -浮世抄華-
【藤堂】


涼が墓地に入って、一刻以上が経った。




此処から棚まで行って、戻って来るのに一刻もかからない。




それなのに、涼はなかなか帰って来ない。




「なぁ、一君。涼、遅すぎないか?」




「確かにそうだな…」




オレと一君で話をしていた、刹那――。






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