追憶の詩 -浮世抄華-
【涼】


「ひゃあぁあぁぁ!!!」




「ん?そこに居るのは涼か?」




聞き覚えのある低い声…。




私は声の主を確認する為に顔を上げた。




「ひ、土方さん!?」




そこに立っていたのは、提灯を持った土方さんだった。




「何故、此処に…?」




「いや、ちょっとな…。それより、大丈夫か?」




「何とか…」




私は彼に心配かけないように笑った。





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