光へ
 少し心が救われた様だった。

紀利さんのオカゲだろう。



なのに家に着きベットに横たわると
また海美との事を考え込む。



何時間が過ぎただろう。。
キリがなく
ただ学校が憂鬱になっていくだけだった。


(明日休もうかな…。
このまま明日にならなければいいのに。)


夜が明けてしまうのが
とてつもなく嫌だった。


気晴らしに窓を開けて
夜空を見上げる。



空は夜なのに月と星の光で明るく見え
静かにふく風は切なく懐かしい匂いがした。




 結局、眠りについてしまった自分は
AM5,30
いつもより、とても早く目覚めた。


朝が来てしまったと後悔。。
憂鬱。。
憂鬱


なんとなく私服で散歩をしに外へ出た。


向かった先はコンビニ。



理恵:『せっ…セブンスター1つ。』


店員:『はい!三百円です!』



タバコを買ってしまった。
少ないこずかいの中から痛い出費。



買えてしまったタバコを
コンビニの裏で1本。

何故だか昨日より、うまく感じる。




プラプラ家の周りを歩き
帰宅すると母は驚いた様子。


散歩だと答えポケットに隠していたタバコを
鞄の奥のナプキン袋にしまい込み
着替えて朝食のパンと鞄を持ち家を出た。



(はぁー…。)
無意識に学校へ来てしまった。



授業はとりあえず聞いていた。
でも頭に入らず

休み時間は自分の席で
意味もなくノートに教科書を写し

放課後は劉樹達も集まる
タバコを吸う場へ


そして帰宅。





 そうやって自分は、つまらなく
毎日、同じ事を繰り返していった。
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