光へ
 豪輝の言葉が、まだ気になっていた。



健一くん:『今日どうだったぁん?
豪輝から聞いたよ♪イタズラ無くなったって☆』


理恵:『うん…。』


健一くん:『よし!カラオケ行くかぁ♪』


健一くんは何か気付いたんだろう。

カラオケに連れてってくれた。

面白い歌を歌い
年下の私を楽しませようともしてくれた。

飲み会で問題になった先輩達には
蓮音と心菜へ謝らせたとの事。

2人には安全な男を紹介し
付き合う寸前までの
いい関係にもなっているらしい。


そして賢の話にもなった。

どうせ知らない人
彼の顔がみたいと言うので写メも見せた。

少し黙って険しい顔で見ている。



健一くん:『あ!!!』

急に発した言葉に驚いた。


健一くん:『この人さぁ…俺と似た様な車乗ってない?』

確かに車が似ている。


健一くん:『本当に付き合ってるの?』

珍しく真面目な顔で話してきた。



なんと!!!賢は健一くんの先輩だった。

地元がコッチで、よく遊んでいたらしい。

訳ありで地元を出たらしいが
その訳とゎ…



健一くん:『悪い事、言わないから別れなよ。
俺が言う事ぢゃないけど…』

どうしてか理由を言わない。


健一くん:『そんな奴と付き合ってないで
俺と…』

私の携帯が鳴った。

タイミング良く賢だった。
今週も土曜に来るという連絡。


電話を切った後
なんか、気分がのらなくなり帰る事にした。

賢は私が他の男と遊ぶ事を許さない人だったせいもあるけど

ただ逃げたかったのかもしれない。

メールで知り合った人が
こんな身近な人と繋がるなんて。


引き止める健一くんをシカトし
カラオケ屋を走り去った。

すると、あまりに夢中に走っていた為に
人にぶつかってしまった!!



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