光へ
賢からの着信が何回もある中

(寂しい…誰かに救ってもらいたい。)

そう思って携帯を手に取り
かけた相手は
健一くんだった。



健一くん:『も…もすも〜す♪』

泣けてきて話す事が出来ない。

慌てた健一くんは


健一くん:『はい!迎えに行きます!
何処にいらっしゃいますか?』

変な喋り方。
なんとか場所を伝えた。



 かなり飛ばしてきたんだろう
10分程で来てくれた。



理恵:『ごめんなさい!…私…』

健一くんの話を信用しないで
冷たい態度を取っといて
辛くなったら急に呼び出して
最低な事をしてた

それを謝りたかったのに。
涙のせいで言葉が…。


でも健一くんは何も言わず
そっと抱きしめてくれた。

心がキューっとなる。

健一くんの車に乗り夜景の見える場所へ連れてってくれた。



健一くん:『いんや〜理恵から呼び出されるなんて初めて〜ん♪
緊張しちゃうわぁん』

笑かす為に変なふざけ方。


理恵:『何も…聞かないの?』

せっかく気を使って
何もふれてこない健一くんに
意地悪く質問してしまった。


健一くん:『話せれば話して〜話したくなければ黙ってて〜♪
それより、出目金魚♪』

笑ってしまった。

泣いて腫れている私の目を出目金魚なんて
普段の私なら、笑わないだろう発言に
つぼにハマってしまった。




少し健一くんと話して落ち着いた。


理恵:『色々、賢から聞いた。』

話されたれた事を全部
健一くんに言った。


健一くん:『俺なら理恵ば裏切らないのにな〜』
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