光へ
紀利さん:『その彼ね、私も1度だけ会った事があったの。』

礼二さんが悲しそうな顔で見ている。
嫌な予感がした。



紀利さん:『彼、長く付き合ってる彼女いるよ…。
それに年は23歳だよ』

驚いた。
男で騙されるのは2回目だ。

でも逃げずに受けとめようと話を、そのまま聞いた。



礼二さん:『健一なぁ、ゲームしてるって話てた。
中学生のコを落とすって…
たぶん理恵ちゃんの事だな。
理恵ちゃんの友達で男紹介されたコ居なかったか?』

蓮音と心菜の事だ。

私はゲームに利用されただけだったんだ。

私のオカゲで健一くんはゲームに勝ち
次の勝負に入っているらしい。

次の勝負とは…
付き合ってする行為。

私がまだ経験していない事だった。

出張なんてのも全くの嘘、彼女と居るから連絡してこないだけ。



紀利さん:『礼二!その人ここに呼んで!
女の子待ってるとか言ってさ!』

紀利さん怖い。
でも来たとしても何を言っていいのか解らないし。

礼二さんは渋々
健一くんに電話をかけて呼び出した。



紀利さん:『言いたい事、言いなよ?
どうにもならなくなったら私が助けるから!』

そんな事、言われても困る。

考えてるうちに、時間が過ぎていた。




ガチャッ!
 『ども〜♪健ちゃんで〜す』

健一くんが入ってきた。


理恵:『健一くん…。』


健一くん:『おまっ…え…。』



時が止まった。


< 59 / 62 >

この作品をシェア

pagetop