Sincere Love



「ん…頭いたっ!……ん?ここは?!あっ!てか入学式は?!クラスは?!なにがあったんだ?!確か駅出て気持ち悪くなって…ん、あれ??」



「ぷっ」



「え?」



自分のいる状況に慌てる中、
急に聞こえた声に驚いた。


それから声が続く。



「ここは保健室。アンタは駅前で倒れた。だから俺がアンタを拾ってここに運んだ。理解した?」



…開いた口が塞がらない。



言ってることは理解は出来た。要するに、この私が寝てるベッドの横に座っている男の子が、倒れた私を助けてくれたんだと。



でも、驚いたことはそのことではない。



横にいる男の子が…俗に言う、美少年なのだ。



眼鏡をかけていて、一見地味に見えるが、近くで見ると、目はぱっちり二重、シャープな顔のライン、綺麗な肌、さらさらストレートな髪。



なんてことだろう。



恋愛経験が浅く、少女マンガのような恋愛に憧れる私には、刺激が強かった。



(なんて綺麗な男の子なの。私の理想ぴったりの男の子…。)
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