初恋が終わる頃に
「公園、行ってみよ!」
「へ?何で今から……」
「だって、また会えるかもよ?」
目を輝かせている真美の気持ちが分かんない。
知らない男の人に会わせたいってのは、伝わってくるんだけど…
今更会うなんて気まずいし、もう1週間も経ってるんだからあたしの事なんて覚えてないかも知れない。
それより今から公園に行ったっていないかも知れないし…
真美の一言がキッカケに、半ば強制で公園に連れて行かれた。
真美はあたしの手を引きながら公園まで駆けて、心の準備が出来ていないあたしは息切れ寸前。
やっと着いたと思えば、辺りは電灯がついて空は真っ暗だ。
「…いないよね」
「仕方ないかぁ~」
真美はハァと息をつくと、次に『え?』とポツリ呟く。