初恋が終わる頃に
人生で二回目の告白は、一回目よりまた違う感じがした。
"じゃ、付き合う?"
陸に告白した時は、こんな返事だったっけ…
あの頃は馬鹿みたいに嬉しくて仕方がなかった。
告白するにも勇気がなくて、何度も諦めたっけ。
でも今回の告白は、つい口から溢れ出した愛の言葉。
優木さんは店長…彼女を想い、あたしはそれでも良いと思ってる。
だけど店長を許すとまではいかなくて。
冷たい冬の風がそっと頬で感じて…涙が止まり始める。
「佐倉…」
「優木くんは自分の恋愛を楽しんでください。あたしも…そうしますから」