初恋が終わる頃に
「瑞樹にはまだ言ってなかったけど…彼氏と別れちゃった」
真美はペロッと舌を出して元気ない声色で答える。
年上彼氏を持つ真美は、いつもラブラブで頻繁にデートをしてたイメージ…
まさか別れちゃうなんて思ってもいなくて、言葉が出ない。
その反応を見た真美は、呆れたような大きなため息を零す。
「ほ~ら、そんな反応されるから言いたくなかったんだよっ」
「だってぇ…」
泣きそうな声で口を開けば、また呆れたように頭に手を置いた。
「だから、クリスマス盛り上がらない?」
「で、でも」
「励ましてよ。パァーッとしよ」
真美はきっと痛い傷を被ってるのかも知れない。
だけどあたしが気づかない程、無理に笑ったり本当の感情を隠してたんだ。