高野先生の腕のなか



睨み返すと、神山くんは私の両肩を掴んできた。


「ねえ、高野とはもうキスしたの?」


「は?」


「してないんだろ?高野ってそういうの、気にしそうだもんな」


至近距離での睨み合いを続けながら、私の頭には血が上り続けていた。



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