高野先生の腕のなか



数学教諭室に着くと、勢いよく扉を開いた。


ガララ!と大きな音がして、奥で机に向かっていた高野が驚いて立ち上がった。


「山崎さん?ノックくらい…」


高野の話など聞く余裕がない私は、高野にずんずん近寄り、


その胸に飛び込んだ。



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