高野先生の腕のなか



視線に気づいた高野が振り向き、私は目を逸らす。


顔に熱がこもる。


これじゃあ私、変態じゃないか。


「……山崎さん、熱ある?もしかして、知恵熱?」


見当違いのことを口走る高野を振り向くと、真面目な顔をして「慣れないことをしたから…」なんて考えこんでいた。



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