高野先生の腕のなか



「うん。……え、誕生日?…そういえば、もう9月だっけ…。」


ん?


気になる言葉が耳に入ってきた。


「え?いいよ、お祝いなんて……職務中にこういった電話は、困るよ。…はい。…はい。じゃあ」


ため息を吐きながら通話終了ボタンを押す高野の行動を見届けて、私は口を開いた。



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