高野先生の腕のなか



次の日の数学の時間は、始まる前から慌ただしかった。


予想通り、高野の取り巻きたちがプレゼントを渡しにかかったのだ。


「高野先生ぇー、誕生日おめでとうー!」


高野を取り囲んでバースデーソングを歌う様は、流石にうざったかった。



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