高野先生の腕のなか



いやいや、何を考えているんだ。


高野のことは考えない方が良い。


私は眉間のシワを戻し、何事もなかったかのようにノートをパラパラとめくった。


丁度、高野の誕生日祝いは終わったようだった。


ちらとそちらを見た時に高野と目が合った気がしたが、気にせずまた視線を下ろした。



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