高野先生の腕のなか



生徒は嗚咽を漏らし漏らし、口を開いた。


「……先輩に告白したら、フられましたぁ……」


またか。


山崎さんには失礼だが、そう思ってしまった。この学校の生徒は、一体どんな酷いフリ方をするのだろうか。


しかし、目の前にフられて泣いている生徒がいるのは事実。



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