高野先生の腕のなか



勝手な話だ。自分から遠ざけておいて切ない、だなんて。


この話はやめよう。本題に戻すとしよう。


お父さんにあげる案は……ダメだ。お父さんが使っているところなんか見せられたら、余計高野を思い出してしまう。


しかし、捨てるというのもなんだか寂しい。


うーん、と考えながら歩いていると、教室に着いた。



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