高野先生の腕のなか



「神山くんは、高野の代わりにはなれない」


そうか。


私は、高野が良いんだ。


神山くんに温もりは求められない。


私が欲しいのは高野で、高野の腕のなかで感じる匂いと、体温で、


だから高野に私を見てほしいと思った。



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