高野先生の腕のなか



体が痛い。


ぱたぱた、と階段の上で誰かが走って去っていく音がした。


誰……?


さっきの衝撃からして、私は突き落とされたか、もしくは急いでいた誰かに偶然当てられたかだろう。


しかし、逃げるところを見ると、どうやら前者らしい。



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