高野先生の腕のなか



絶望する。


本当に五時間目が終わるまで…。


俯き、ただ冷たい床を見つめた。


埃が残っている。誰だ、階段掃除は。


「山崎さん……?」


唐突に頭上から聞こえた声に、目を見開いた。


ばっ、と見上げると、そこには。



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