高野先生の腕のなか



私は、目の前で一心にキーボードを叩く高野を見上げた。


放課後の数学教諭室では、高野がプリントを作成し、私がチェックするという作業が行われていた。


いつものようにノートを取りに来たら、ついでだから、と手伝わされる羽目になってしまったのだ。



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