高野先生の腕のなか



しかし私は見られて困る物ではなく、ゴミ箱の中の紙袋を見つけてしまった。


ごくりと唾を飲み込む。


高野に彼女がいるというのは、勘違いだった。


ということは、私が身を引く必要はとりあえず無くなったということだ。


あのプレゼントを渡してはいけない理由も。



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