高野先生の腕のなか



「誕生日、おめでとう」


高野は目を見開いて、明らかに驚いている。


そのせいか、なかなかプレゼントを受け取ろうとしない。


「ねえ、」


紙袋を強調するように差し出すと、はっとして高野は紙袋を掴んだ。


それでも高野は紙袋をじっと見ている。



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