高野先生の腕のなか



すると彼はふと俺の手の紙袋を見て、目を見開いた。


「それ…」


俺は右手を持ち上げ、これ?、と尋ねた。返事は返ってこない。


「これは、一年生から貰ったプレゼントで…」


「誰から…?」


俺の話を遮る生徒にきょとんとする。



.
< 262 / 357 >

この作品をシェア

pagetop