高野先生の腕のなか




「ちがう…。俺は、別に…」


ぶつぶつと何かを呟き、終いには逃げるように立ち去っていってしまった。


その神山くんの背中を見つめる。


彼は山崎さんが好きなのか。


いや、多分好きなのだろう。




だとしたら、俺はいらない?



.
< 269 / 357 >

この作品をシェア

pagetop