高野先生の腕のなか



なら、関係ない。


私は上靴に履き替え、メモをくしゃりと握った。


せっかく私にも回って来たチャンス。高野の一番になれるかも、って。私は、逃すつもりはない。


どっからでもかかって来い。


私は、数学係なんだ。


高野から離れる気など、毛頭ない。



.
< 274 / 357 >

この作品をシェア

pagetop