高野先生の腕のなか



「はい!あたしやりまーす」


一際大きい声に反射的にそちらを見る。


絢香だ。


「そうか、じゃあ笹沼さんに頼むよ」


「やったあ」


周りの友達と嬉しそうに話し出す絢香。


くそ。


高野が遠ざかる。



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