高野先生の腕のなか



せっかく高野に、プレゼントを渡せたのに。せっかく、近づけたのに。また、こんな感じだ。


俯いていると、扉の開閉音が聞こえた。


ガラララ。


「あら、高野先生」


三木先生の声に驚いて顔をあげると、確かにそこにはスーツ姿の高野が立っていた。



.
< 280 / 357 >

この作品をシェア

pagetop