高野先生の腕のなか



絢香だ。絢香が、私を階段から突き落とした犯人。


高野先生に好意を寄せる生徒。


私を…、私を、鋭い眼差しで睨んでいた、憎んでいるようだった、その人。






絢香が一年二組の教室に入るのを見て、私は続いた。


否、続こうとしたが、それは廊下で止まってしまった。



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