高野先生の腕のなか



「私といて楽しい?」


「……」


「ねえ先生、なんでこんなことするの?」


私と一緒にいるからと言って何も良いことはない。逆に高野は教諭としてのタブーを犯すという、リスクを背負うことになる。


何故、そこまでして私と一緒にいてくれるのだろう。


そう思って、聞いただけなのに。



.
< 31 / 357 >

この作品をシェア

pagetop