高野先生の腕のなか



悲しみで満ちた顔の美咲ちゃんを置いて、俺は走って帰った。


これで良いはずだ。


美咲ちゃんは俺しか知らないだけ。


もっと広い世界を知るべきだ。


俺も美咲ちゃんも、もう中学生なんだから……。



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