高野先生の腕のなか



俺にフられた後に、ふらつく足取りで帰った美咲ちゃん。


どんなに俺のことを好きだったのかは知れないが、フられたこと…、『好きじゃない』と言われたことが余りにもショックだった。


そうして夜まで泣き通す。


風呂に入ると、目の前には家族の誰かの持ち物であるカミソリ。


そうだ、そうだ死のう。虚ろにそんなことを思いついてしまった。



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