高野先生の腕のなか

+ 揺らぐ想い




教室に戻ると同時にチャイムが鳴った。慌てて席に着くと、前の席に座るさっきの友達が、体をこちらに向けてきた。


「大丈夫?顔色悪いよ」


「…ん、大丈夫」


本当は、最悪なコンディションだ。


精神的な不調から、体もあまり調子が良くない。



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