高野先生の腕のなか



「そっか、ありがと」


担任が入ってきて、どや顔の友達はきちんと座り直した。


……そうか。あの絢香が簡単に信じるとは思えないけど、友達は信じてくれているようだ。


しかしこちらの問題は、何一つ解決されていないわけで。


今日、ノートを取りに行くとき、どうしよう。その前に、数学の授業が午後にあったっけ…。


そう思っていた時だった。



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