高野先生の腕のなか

「どうしたの？」


高野の気配に、高野の声に、安堵する。


「どうしたら良いのか…、わかんない」


そう言うと、高野は私の頭を撫でた。


大きな手だ。


安心する。


「大丈夫。…俺がいるよ」


涙は、いつの間にか止まっていた。



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