高野先生の腕のなか



しかし、先生が好きだなんてことを先生に相談するなんて生徒がいるとは。


先生と生徒の恋愛なんて、許されないことなのに。


そう思って、自分に呆れてしまった。まるで自分のことを棚に上げているではないか。


「高野先生って良い人よねえ。私が女子高生のときにあんな先生がいたら、アタックしまくりよお」


聞きもしないことを話して一人で大笑いしている三木先生を見て、確かにこんな先生になら、つい相談してしまうかも、なんて納得した。



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