二人の壁は
「あお「俺!…今日、クラスの女子と帰るから…お前も誰かと帰れよ」
葵の顔をちゃんと見ようとすると…最初、大きい声を出した
クラスの女の子…
「…分かった、誰かと帰るね」
葵の方を見てニコッと笑う
作り笑いだけど…
「お前…俺が誰と帰ろうと気にしねぇの?」
ちょっと刺々しい言い方をする
「だって葵の自由…だから…」
あたしはうつむく
「あっそ…じゃあな」
………
葵は屋上を出ていった
「最近の葵…変だよ」
あたしは食べかけのメロンパンを再び食べ始めた
食欲なくなっちゃった…
葵に彼女が出来たら、一緒に登下校出来ないな…
それは…寂しいな