二人の壁は

「…ちゃんと言えよ」


うー…しかたないよねウン


「あたしも葵と同じ事思ってた…大人になるにつれて、葵との距離が離れていってるから…」


「から?」


そんなに急かさなくてもいいのに

「大人になりたくないって思った…」


そしたら、ずっと一緒にいられると思った…


「それじゃ困るんだよ」

「うん…そうだね」


って笑うと葵は、不思議そうな顔をした


大人にならなくても、一緒にいれないことも知ったし…


でも…これからも一緒にいられるのが分かったから…


「あたし…葵のこと大好きだよ」


あ…大好きって言っちゃった…

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